まこと流まちづくりの地平 ◇ 松本誠

2020.5~「新型コロナ」市民ジャーナル

2019 統一自治体選挙を考える in 明石

2008~2012年

 2008年が躍動をはじめました。新聞社の組織から離れて「市民まちづくり研究所」を発足させてから5年が経過し、今年は6年目に入ります。市民主体のまちづくりと自治体の形成をめざして、市民力の向上に寄与することを目的に5年間活動してきました。

 明石で市民のまちづくりにかかわって25年。地方分権改革が本格的に進む段階になり、ようやくにして市民が表舞台の主役に登場する芽が出てきたように感じます。

 私は2008年の年頭にあたって、年賀状に「市民自治元年」と題したご挨拶を書きました。13年前の阪神・淡路大震災が起きた1995年は「ボランティア元年」と称されました。普通の市民が、それまでは行政の“独壇場”とされてきた社会的、公共的な分野を市民自身が担う、市民活動・NPOが飛躍的に高まるスタートでもありました。

 国の地方分権推進委員会は昨年、第2次分権改革の目標を「自治体を自立した完全な“地方政府”として確立する」ことを宣言しています。自治体が自立し、完全な地方政府として機能するためには「市民自治」が機能しなくてはなりません。

2008年は、市民自治元年。

 そうした意味からも、2008年は「市民自治元年」となるように、市民と自治体は前進していくことが求められていると考えるからです。

 松本誠がジャーナリストとして、まちづくりのコーディネーターとして、さらには明石における<市民まちづくり>の実践者として取り組んできた四半世紀の蓄積を、現在進行している諸課題にリンクさせながら情報発信していくものです。

◇より下段は、創刊時より改変しています。