「市議会だより」の抜本改革を求める


《請願の項目》

「市議会だより」の内容と編集・制作の仕組みを抜本的に改善し、本会議と委員会審議の種別を分かるようにするとともに、発言議員名と発言主旨を明確にして、答弁内容は質問の主旨に対応した部分に絞って記述するよう改革してください。

《採否の結果》

発言議員名を記載しないなど、第2市政広報化した「市議会だより」の抜本改善を求めたが、本会議では、市民クラブと共産党の2議員が請願採択に賛成する討論を行っただけで、反対討論はないまま、4会派9名の賛成にとどまり、不採択となった。


12月議会を報せる『市議会だより 1月7日号』でご説明しましょう。「市議会だより」はタブロイド判8ページ。この「市議会だより」において、議員の氏名が出てくるのは、表紙・写真1・写真2の3か所(下の写真3枚)

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しかしながら、市民が「市議会だより」を手にして、最も関心をもってこれを読むのは、どの議員が、どんな質問をし、どのような議論がなされたのか、そしてその結果でしょう。写真3は本会議での問答ですが、どの議員が発言したのかわかりません。写真1は質問の項目一覧ですが、たとえば住民投票条例案については3人の議員が質問しています。この3人のうち、どの議員が質問したのか? まさか3人の質問を集約して1つにしたのではないでしょう。

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議員は質問する際、賛否の意思を述べています。議会を傍聴しておれば、それがわかります。しかし、多くの市民が読む「市議会だより」では賛否の意思がわかりません。「議案の賛否一覧」とそれに先立つ「問答」をどう関連付けて読めばいいのでしょう。

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写真4(上)の委員会審査でも同様で、議員の動き・存在が見えません。

このような「市議会だより」だと、見ようによっては「第二の市政だより」です。市政を監視する役割を負った議会の「市議会だより」にふさわしくありません。

このたび提出した請願は、こうした「市議会だより」について、抜本的改革を求めるものです。