2015年4月 市長・市議・県議選の概要

2015年4月12日および26日に投開票された兵庫県議選明石選挙区・明石市長・市議選の概要は、次の通りです。(分析は、市民自治あかし/松本誠)

市長選挙

当日有権者数 236,435
投票者総数 107,576 投票率 45.50%
有効 104,637
無効 2,939
  1. 市長選挙には、前回2011年選挙で前県民局長と一騎打ちの末69票差で当選した現職の泉房穂氏(51)に対して、市議2期・県議1期の榎本和夫氏(58)=自民党県連推薦、明石で初の女性市長候補になった出版社代表の増田幸美氏(53)の2新人が挑戦した。結果は、泉氏が両新人に大きな差をつけて再選した。
    明石市長選 確定得票
    当51,000 泉 房穂(51) 無現
    30,494 榎本和夫(58) 無新
    23,143 増田幸美(53) 無新
  2. 投票率について、市長・市議ダブル選挙に戻った2003年と次の2007年は50%だったが、前回2011年は47.64%に落ち込み、今回はさらに45.50%に下がった。
    市長選の投票率推移
    今回2015年 45.50%
    2011年 47.64%
    2007年 51.43%
    2003年 50.92% ↑この年以降、市長・市議ダブル選挙
  3. 泉氏の得票は5万1000票。有効投票数に対する「相対得票率」は泉氏48.74%で、次点の榎本氏(3万0494票)の29.14%を大きく上回ったが、過半数に満たなかった。市民全体からどの程度の支持を受けたかを表す「絶対得票率」(当日有権者数に対する得票率)では、泉氏の得票は21.57%で、前回の得票5万4062票、23.07%から約3000票、1.5ポイント減らした。すなわち、明石市長の市民全体からの支持率は2割強ということになり、対立候補も1割前後の支持しか得られなかったことになる。
    得票数 相対得票率 絶対得票率 前回との比較 前回2011年
    絶対得票率 得票数 絶対得票率
    泉 房穂 51,000 48.74% 21.57% ▲1.5% 54,062 23.07%
    榎本和夫 30,494 29.14% 12.90%
    増田幸美 23,143 22.12% 9.79%
  4. 明石市長選は、1970年代以降、共産党を除く「オール与党」態勢の選挙で歴代市長を生み出してきたが、前回2011年選挙で初めて「オール与党」態勢の候補が惜敗。今回は「推薦」等で表に出た政党は自民党だけにとどまり、自民党も含めて各党の支持者の票は分散し、政党の影が大きく後退した初めての市長選挙になった。

市会議員選挙

  1. 前回から定数が1減り、30になったが、前回選挙直後に選挙違反で逮捕された1名が辞職していたので、改選前の現職は新しい定数と同じ30名だった。このうち3名が引退、1名が県議選へ出たので、26名現職として立候補、新人11名を加えて計37名で争った。
  2. 結果は、現職26名全員が当選し、新人では引退した労組出身の連合系川重労組出身の久枝陽一氏(46)が3676票を得て7位で当選。新人のNPOリーダーの丸谷聡子氏(51)、自民党兵庫9区青年部長の林健太氏(32)、聴覚障がい当事者で明石ろうあ協会事務局次長の家根谷敦子氏(55)が3000票前後を得票し16、17、18位の中位でそろって当選した。
  3. 当選議員のうち、最年長は遠藤恒司氏(73)で9回目の当選。最年少は2期目当選の宮坂祐太氏(31)。最下位当選は2037票で、次点との差は267票差だった。党派別では、公明党が6名、自民党が推薦を含めて5名、共産党が3名、民主党が推薦を含めて2名、新社会党1名。
    得票数 年齢 性別 党派 新旧
    4,782 三好宏 49 自民
    4,533 山崎雄史 52
    4,418 中西礼皇 35
    4,260 遠藤恒司 73 自民
    4,062 尾仲利治 67 民主
    3,818 辰巳浩司 57
    3,676 久枝陽一 46
    3,642 梅田宏希 62 公明
    3,612 出雲晶三 65
    3,512 松井久美子 62 公明
    3,484 永井俊作 67 新社
    3,389 西川あゆみ 43 共産
    3,366 北川貴則 47
    3,333 辻本達也 42 共産
    3,321 坂口光男 64
    3,133 丸谷聡子 51
    3,054 林健太 32
    2,994 家根谷敦子 55
    2,978 井藤圭湍 69
    2,904 尾倉あき子 55 公明
    2,768 大西洋紀 56
    2,764 千住啓介 38
    2,764 絹川和之 62 公明
    2,748 佐々木敏 60 公明
    2,701 楠本美紀 59 共産
    2,687 国出拓志 58 公明
    2,495 深山昌明 63
    2,475 宮坂祐太 31
    2,210 穐原成人 56
    2,037 寺井吉広 51
    1,770 若村正順 48 民主
    1,590 折笠隆志 35 共産
    1,136 和田裕司 38
    1,095 藤本昌弘 31
    582 田中徹 61
    441 有野光洋 34
    374 青木三郎 73

県会議員選挙(明石選挙区)

当日有権者数 236,277
投票者総数 98,318 投票率 41.61% (前回39.22%)
  1. 定数4に対し、現職1名が市長選に転じたので、現職3名・元職2名・新人2名の計7名が立候補した。自民、公明、民主、共産、維新の5党に無所属2名が争った。
  2. 無所属のうち、前市長の北口氏は16年前に県議選に出た際は民主だったが、今回は無所属で立ち、政党の支援なしに2万2173票でトップ当選した。公明の伊藤氏は組織票を手堅く得て2位で当選。前回2議席を得た自民は現職の松本氏も3位で当選。市議1期を経て転身した樽谷氏は明石で維新の初議席を得た。現職の岸口氏は民主の議席を失い、共産の新町氏は次点に終わり、返り咲きはならなかった。衆院議員の西村康稔氏が支援した新人の荒金氏は、最下位に終わった。
  3. 兵庫県の統一選でも吹き荒れた”維新旋風”が明石でも吹き、民主の全県的な退潮が明石でも現職を失う結果になった。12月の衆院選での躍進に期待した共産は及ばず、市長選も含めて自民分裂の余波が色濃く出た県議選だった。
    得票数 相対得票率 絶対得票率
    北口寛人 無所属 当22,173 22.82% 9.38%
    伊藤勝正 公明 当15,635 16.09% 6.62%
    松本隆弘 自民 当15,561 16.01% 6.59%
    樽谷彰人 維新 当13,190 13.57% 5.58%
    新町美千代 共産 12,102 12.45% 5.12%
    岸口実 民主 9,453 9.73% 4.00%
    荒金美保 無所属 9,063 9.33% 3.84%