駅前再開発・住民投票運動の総括 4/7

明石駅前再開発・住民投票運動の総括と新たなる市民自治をめざして
駅前再開発・住民投票・議会改革の課題をあらためて追求しよう
2012年運動の総括 2013年2月15日

  1. 住民投票直接請求運動の経緯と課題
  2. 市民マニフェスト運動と駅前再開発問題の経緯
  3. 駅前再開発の問題点と解明、追求するべき今後の課題(このページ)
  4. 議会改革への取り組み
  5. 常設型住民投票条例づくりへの対応
  6. 市民自治をめざした新たな市民活動の展開へ

駅前再開発の問題点と解明、追求するべき今後の課題

駅前再開発の問題は2011年7月以降、市民マニフェストを策定し市長選挙に市民の政策反映を求めて関わってきた「明日の明石市政をつくる会」が選挙後の5月に「市民自治あかし」に改称して、政策提言団体として活動する中で取り組んできました。その後、公開質問書を提出して以降はメンバーを拡大し運動の輪を再開発に絞った「明石駅前の再開発を考える会」を11月に発足させ、昨年6月末に「駅前再開発・住民投票の会」が発足するまで続いてきました。

  • 2011/01 明日の明石市政をつくる会「市民マニフェスト」市長選公開討論会
  • 2011/05「市民自治あかし」に改称。選挙後の政策提言市民団体、市民マニフェストの実現、再開発問題で公開質問書
  • 2011/11 明石駅前の再開発を考える会、パブコメのやらせ問題公表、議会への慎重審議要請署名
  • 2012/06 市民みんなで決める住民投票を実現する会(略称:駅前再開発・住民投票の会)住民投票の直接請求運動

上記のような2年間の運動団体の経緯はありますが、この2年間、明石の市民団体は「市民マニフェスト」を柱に、最も突出した大規模開発計画である駅前再開発問題に傾注してきました。市政に大きな傷口をつくらないうちに、市民の総意で計画の抜本的見直しを図ろうと住民投票による市政の転換を図ろうとしてきたのです。

しかし、住民投票は市議会の壁に阻まれ、今回は実現しませんでした。市議会が市民の意思を反映する議会と議員に体質が変わるか、それとも、市議会の議決を要しない常設型住民投票条例ができれば、あらためて住民投票を行うことも可能になります。

しかし、それまでに無責任で、税金まみれの再開発計画が事業着手の段階に入り、建設が進んでしまうと住民投票の効果を及ぼしにくくなる可能性もあります。また、今回の市議会の住民投票否決によって、私たちが指摘してきた再開発の問題点は何一つ解決したわけではありません。むしろ、より疑惑が深まったと言えるでしょう。この間にフェリーの廃止が決まり、フェリー乗り場一帯がマンション用地として売却され、中心市街地活性化基本計画の二本柱の一つであった「明石港周辺の再整備」が暗礁に乗り上げました。再開発の基盤は、ますます崩れています。

したがって、駅前再開発の問題点と疑問点はあらためて追求し、これを進める市と議会を追及していかねばなりません。

再開発問題への取り組み課題

その課題は次のようなことになります。

(1)アスピアの経営破たん状況も含めて、駅前再開発問題の実態を市民と職員に知らせる

駅前再開発計画の具体的な問題点は、この2年近くで多くの問題を指摘してきましたが、市民に十分周知できているかどうかは、まだまだ不十分です。

アスピア明石の経営的窮状は再開発ビル経営の民間企業に運営を“丸投げ”することによって改善を図るという経営計画を市も議会も了承していますが、再開発ビルの運営引き受け会社に丸投げすれば経営が改善できるなら、全国の窮地にある再開発ビルがとっくに救われています。市バスや病院を民営化すれば経営が再建できるという経験からの発想なのでしょうが、市民の多くは信じていないはずです。そんな簡単な理屈が通らない市役所内部の病巣に、今さらながら呆れざるを得ません。

こうしたことも含めて、駅前再開発の問題点を洗い出し、市民に分かるように伝えていくことです。そのためには、私たちが指摘してきた再開発事業の行く手に待ちうける問題をいま一度検証し、なぜそうなるのかを分かりやすく解きほぐしていく必要があります。

(2)駅前再開発計画に代わる「代替案」の作成

住民投票の請求署名を求める中で、多くの市民からも「では、どのような対案があるのか?」と問われることが少なくありませんでした。

代替案については、現行計画に反対を唱える中で、口頭では断片的にイメージを伝えてきたこともよくありましたが、これまでの運動の段階では、代替案づくりに没入している間に、現行計画の既成事実がどんどん進んでしまえば、代替案の入りこむ余地がなくなってしまう懸念がありました。

そんな中でも、住民投票の署名開始を前にした8月18日の「住民投票署名スタート市民集会」では、住民投票運動のシンボルマーク(シンボルキャラクター)を制作・協力していただいた中崎宣弘さん(空間構想デザイナー)に基調講演をお願いしました。中崎さんからは、明石海峡と明石公園の緑を生かした「風の道」「人の道」「小さな路地が広がる、人と自然を体感できるまち」づくりを豊富な絵を駆使しながら提案していただき、参加した160名の市民に感動を呼びました。

その後もさまざまな議論がメンバーの中で交わされています。言葉だけでない「明石らしさ」の検証と、市民参加による対案づくりを始めたいと議論しています。そのためには、対案づくりへのプロジェクトチームを編成したり、タウンウオッチングを継続的に開催すること、学生など若い世代にも参加してもらう試みを考えていきたい。

ゼネコン丸抱えの、超高層マンションを含めたコンクリートジャングルを明石駅前につくるのが、明石らしいまちづくりにつながるのか? 市民の対案が明石らしさをアッピールするのか? 具体的な「駅前のまちづくり」提案が広く議論される状況をつくっていこうではないですか。

(3)再開発の問題点を集約した小冊子を制作し、地域小集会を全市で重ねる

アスピアの問題も含めた駅前再開発の問題点をニュースで継続的に知らせて行くとともに、小冊子にまとめて、地域小集会を継続的に重ねてテキストに使うことも有効です。

地域小集会を重ねることにより、中心市街地の課題だけでなく、全市的な各地域の課題を拾い上げることができて、市政の優先順位を客観的に考える効果も出ます。


  1. 住民投票直接請求運動の経緯と課題
  2. 市民マニフェスト運動と駅前再開発問題の経緯
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  4. 議会改革への取り組み
  5. 常設型住民投票条例づくりへの対応
  6. 市民自治をめざした新たな市民活動の展開へ