「議会改革をたどって」朝日新聞 連載

「議会改革をたどって」
2018.10.30~11.12 朝日新聞夕刊連載

記者/神田誠司

  1. 小さな町が潮目を変えた ──10/30
    • 2006年5月、北海道栗山町が、全国に先駆け「議会基本条例」を制定
    • 地方議会がめざすべき方向性と具体改革の内容
      • 自由闊達な討議を通して、政策の争点・論点を浮き彫りにする
      • 町長と競いあるいは協力することで、町民の意思を反映させる
      • 議員全員が参加した「議会報告会」を開く
      • 議会報告会では、陳情・請願者の意見を聞く
      • 本会議の質疑を一問一答とする
      • 町長らが逆質問する「反問権」を認める
    • 改革の先駆は、2005年に始まっていた東北の町の「議会報告会」
    • 「……住民が議会を鍛え、育ててくれるんです」
  2. 「このままでは見捨てられる」──10/31
    • 議会改革の予兆
      • 1995年、三重県知事に就任した北川正恭が放つ県政改革の矢
        • 三重県議会の改革が始まる
        • 本会議・委員会だけでなく「全員協議会」も公開
        • 本会議をテレビ中継
        • 県民が直接議会に政策提案できる制度を導入
        • 議員提案の条例を次々と成立させる
        • 2006年、都道府県で初の議会基本条例を制定
      • 同年、地方分権推進法が成立
      • 1999年、片山善博が鳥取県知事に就き、地方分権に意慾
        • 「21世紀は地方分権の時代であります」(片山)
      • 2000年、地方分権一括法が施行
    • 議会改革は時代の必然──記事の結び
  3. 夕張ショックで目覚めた ──11/1
    • 「財政もわからずに提案する議員活動は駄目です」(収入役から議員への言葉)
    • 「夕張ショックを機に、財政を学ぶ議員や議会は画期的に増えた」(大和田一紘)
      • 夕張ショック……夕張市の財政破綻 2006年
      • 〔参考〕大和田一紘『これならできる市町村財政分析』自治体研究社 2005年
    • 議会改革、チェック機能と言ったところで、財政がわからなければ始まらない
  4. 「政策サイクル」を回す ──11/2
    • 市民の声をもとに政策を練り上げる『政策サイクル』(会津若松市議会の議長)
    • 議員はただ質問するだけ。そんな議会は駄目です。(神原勝)
    • 議員同士が政策を議論して議会としてまとめ、執行部に対抗しないと行政監視、政策立案という本来の機能は発揮できません。(同)
    • 議員同士の徹底した議論(会津若松市議会の議長)
      • → 議会改革の「第2スタージ」
  5. 市民が議場で発言する ──11/5
    • 市民が議場で発言できる「市民フリースピーチ制度」を今年から始めた。(愛知県犬山市)
    • 議場で傍聴者の意見を聴く「模擬公聴会」(長崎県小値賀町)
      • 小値賀では議員の一般質問が終わるたびに傍聴者に「質問や意見のある方はいますか?」と聞く
  6. 有権者育てた摸擬投票 ──11/6
    • 岐阜県可児市議会 → 高校生を対象に「主権者教育」
      • 18歳の投票率、全国51.3%に対し可児市90.8%
      • 2014年、議会主催という世にも珍しい、高校生との地域課題懇談会
        • 「模擬選挙」を高校生が提案、採用される
      • いい有権者を育てるのも議会の仕事
  7. 「TTP」徹して全国1位 ──11/7
    • 徹底的にぱくる TetteiTeki ni Pakuru
    • 使用例 → 「TTPで(議会)改革を進めよう!」
      • よその議会のいいとこどりをして改革を進めよう!
    • TTP実践、議会改革度全国1=北海道・芽室町議会
      • TTPした実践例
      • 北海道・福島町の「議員通信簿」
      • 長野県飯田市と福島県会津若松市の、2つの議会のいいとこどりをして組み合わせた「政策形成サイクル」
      • 議会報告と町民と意見交換する「議会フォーラム」
      • 住民が議会に物申す「議会モニター制度」
      • 有権者にアドバイスをもらう「議会サポーター制度」
  8. 事務局職員は「軍師」たれ!──11/8
    • 議会事務局の活躍(栗山町、芽室町、大津市議会)
      • 「(議員の)お世話係」から → 「軍師」に
    • 市民のため、議会のためにこんなことをしたらどうですかと自分から発意する職員になろう!
      • 政策法制係を提案したり、大学連携を始めることになり、
      • 結果、議員提案条例が次々と成立し、予算案や条例案の修正が増えた
  9. 「号泣会見」が変えた ──11/9
    • 政務活動費の不正使用が後を絶たない
    • 不正使用をなくすために、兵庫県議会議員、丸尾牧が行ったこと
  10. なり手不足は怖くない ──11/12
    • 議会が変われば、なり手不足は解消します」(長野県飯綱町議会、前議長)
      • 議会改革に取り組む。2008年~
        • 政策サポーター制度
        • 議会広報モニター
      • サポーターやモニターの経験者から、なり手に
    • 元議員が「地域政策塾21」を立ち上げ、町議選に出ようかという気運が表れる