“傍聴記” 建設企業常任委員会担当の明石市議会報告会 2015.11.10 山田利行

4つある常任委員会の4番目として、議会棟大会議室で午前10時より開かれた。テーマは「自転車の安全運転やマナー向上の取り組みについて」。机をロの字型に並べ、議員はその一辺に並び、あとの3辺に、今日の市民役「交通安全協会」「高年クラブ」「シルバーリーダー」の人たちが座った。人数を数えなかったが、机の数から24人程度だった。傍聴者は私を含んで3人。私の背後には、市交通政策課の課員が数人いた。

パワーポイントを使用してテーマが説明され討論が始まったのは10時20分。市民役のみなさんはよく発言されました。自転車の乗ってその加害者になりやすいのが子どもであり特に高校生。被害者は障がい者や高齢者。実際に事故が起きていること、そして加害者にも多額な補償の負担がかかるようになり、保険の加入も義務化されるなど、討論の背景は確かに存在する。いわばごもっともな意見が続く。

具体的な対応策を市民が提案する。それを受けとめる議員は「貴重なご意見をいただきました。ありがとうございます」と発言者ごとに繰り返す。議員が受けとめて説明できそうなことは解説をまじえて発言していたが、行政の側でない議員にどのように発言してよいのか戸惑いが市民側にあったのではないか。それは、こうした議会報告会で議員や議会の果たす役割の説明が不足しているからではないか。

テーマに則して、議員があるいは担当委員会が議論をすることは必要なことでしょう。宅建協会を招いて行われた議会報告会では業界団体との癒着や利権構造が垣間見られるようで品位を問われるものでしたが、高年クラブやシルバーリーダー、交通安全協会のみなさんは、事故をなくしたいという各人の良心に基づく発言だと受けとめられます。それでも私は一面でしかないと思います。高校生の行いに悩まされているのであれば、高校の先生、そして高校生本人たちに発言をさせる機会も必要ではないか。

買い物不便地の解消をテーマにしたのが第1回の議会報告会でこのときは自治会の役員や学識関係者を招いたが、議会側の視察報告がミスリードと私はみている。2回目は民生委員が私情も込めてその場で思ったことを意見し、3回目は宅建協会が上記すでに記したように、4回目の本日、閉会のあいさつでK議員は、「うしろで担当部局が話を聞いていました」と行政に期待する言葉を投げかけた。議会(議員)は、市民の意見や思いを行政に伝えるのが第一義ではない。議員どうしの自由な討論を通して議会の意思を示して欲しい。また、その結果が市民にわかるようにして欲しい。

傍聴席に市民がほとんどいないことをよいことに、この4回で、議会基本条例に規定されている議会報告会を行ったとするならばそれは怠慢でしょう。市民に開かれた議会をめざすのが議会基本条例の根本原理のはずです。市民の意見については共感することはありましたが、4回の傍聴記は「議会報告会」の実際を伝えるのが目的でした。議員のみなさんで、議会報告会のありかたを、議会基本条例に基づいて再検討していただきたい。