“傍聴記” 総務常任委員会担当の明石市議会報告会 2015.11.7 山田利行

議会棟2階の大会議室にて本日午後4時開会。まず司会の寺井委員長が議会報告会の趣旨を述べた。議会には4つの常任委員会があり、議会報告会は常任委員会ごとにテーマを設定して行っているとした。総務常任委員会が設定したテーマは、「シティーセールス・定住促進の取り組みについて」だった。

出席者は、総務常務委員会に所属する7人の議員全員、市民側は「兵庫県宅地建物取引業協会」(以下「宅建協会」)の役員8人。そして、傍聴者は、私を含めて2人だった。寺井委員長に続いて市民代表のX氏が挨拶をしたが、それは市民代表というものではなく業者団体代表そのものであった。なぜなら、「Y先生(当委員会メンバーの議員)にお願いして」「Y先生のお陰で」と2回もその名をあげて謝意を表し、協会の名誉会長は歴代知事が引き継ぎ力強いと誇り、国会陳情では与党自公議員による政治連盟のお力をいただいていると誇示する。広い会議室は、自分たちと向き合う議員らしか居ないと思っているのだろう。傍聴者がいるとはおそらく認識していない。

議会報告会がどのように準備され、どのように進められているのかわからないので憶測で言うしかないが、会長みずから挨拶でポロッと言ったように「なにを話してよいかわからない」のが本音で、とにかく議会まで足を運んだ、ということだろう。

委員会側が用意した資料「明石市のシティセールスの取り組みについて」(A4片面印刷の2ページ分 資料実物PDF)をもとに、泉市長の推進する「今、明石に住もう!キャンペーン」を市長に代わって説明した、というようなものだった。この説明をあっさり済ませたため、意見交換は開会から18分後には始まった。寺井委員長は”市民側”に発言を求めた。一呼吸置いて、手が挙がった。

新築家屋に接続する道路の規定などについて神戸市は許可を得やすいが明石市はそうでない。神戸市のように、して欲しい──の発言に始まり、意見交換が終了した5時18分、ちょうど60分間、議員と”市民”の討論は絶えることなかった。

「市民による提案で、市民の主体性で、まちづくりをすれば明石の人口は自然と増える」というまっとうな意見はあったが、空き家対策や市街化区域を市街化調整区域への転換要望、さらにはタワーマンションをもっと増やしてはと提案するなど、それらが活性化されれば人口は増えると口をそろえているかのようにみえた。

宅建協会の役員たちは、超がつくベテランなのでしょう。時間が進むにつれて、市や議員の思う空き家対策は甘い、と言いたいようで、中古住宅購入者に有利な節税対策が必要だとか、借り手市場だからと借り主のわがまま放題を代弁する。議会報告会は何処吹く風。議会から招待され大会議室まで用意してもらった陳情模様。業者団体の意見聴取が必要ならば別にセットすればよい。

「議会報告会」とは何だった? 明石市議会基本条例の「議会報告会」の条文とその解説をもう一度みてみよう。

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