傍聴記 議会活性化推進委員会 2015.9.30開催 山田利行

過日、議員間討論を求めた市民自治あかしの請願について、議会運営委員会(2015.9.25)は賛成少数で不採択とした。その審議の際、複数の委員は、「議会活性化推進委員会で審議中だから」を理由にして反対した。審議中かどうかは議会の都合であって、それが請願の反対理由にならない。「都合」が道理となるのは、議員の格が市民より上であって、議員の議論を邪魔するな、と言っているに等しい。採決で否決の結果を得たのち、会議を閉じる前に松井委員長はこう述べた。「議会活性化推進委員会でしっかり議論をするので見守りください」と。私は言い訳に聞こえた。

さて、そうして迎えた議運委5日後、”待望の”委員会を傍聴した。

──(傍聴記の前に)そもそも、この「見守りください」とお勧めいただいた(?)議会活性化推進委員会がいつ開かれるのかが、2015.9.25の時点で公表されていなかった。この事実だけでも十分に怪しい会議と推測されます。当会メンバーが議会事務局に開催日を問い合わせ、それでこの日の実施予定が判明し、議会ホームページにも掲載されました。

議会ホームページに掲載されたその内容を以下、書き写します。全文6行

                                               平成27年9月25日
              明石市議会活性化推進委員会の開会について
   1 日時 9月30日(水)決算審査特別委員会終了後
   2 場所 第1委員会室
   3 案件 議会報告会について、その他
                                                           以上

この文面(案内)を受け取ったら、みなさんはどうしますか。「決算審査特別委員会終了後」とは何時ころでしょうか。午前か? 午後か? 傍聴が可能なのかどうかもわかりません。

なお、これは「2回目」の会議のようです。第1回の開催期日は現在不明。

私は事前に情報を得て、「午前11時から」と承知していました。事実、午前11時前には、委員会室はすでに3人の委員が着席し雑談していました。「──終了後」という空気は感じられません。私が入室したのが開会5分前ですから、断定はできませんが、委員の招集に余裕が感じられました。三々五々、委員が着席し、”定刻”11時に会議は開かれました。

(※ 傍聴者に配布された資料)

委員の構成は、今もって議会ホームページで知ることはできませんが、傍聴によって判明しました。次の7人です。

  • 委員長 井藤圭湍(真誠会)
  • 副委員長 佐々木敏(公明党)
  • 委員 出雲晶三(未来創造明石)
  • 委員 国出拓志(公明党)
  • 委員 寺井吉広(真誠会)
  • 委員 辻本達也(日本共産党)
  • 委員 久枝陽一(民主連合)

午前11時定刻開会。閉会は11:40。40分間の会議でした。
うち、最初の議事は、「議会報告会(案)」。これが11:23までありました。全会議時間の半分強。議会報告会は、議会基本条例(第6条)でその開催が規定されています。

この日の議会報告会は「テーマ(分野)型団体」に対して行うものでした。対象とされていた団体は、民生委員協議会役員・移動販売実験プロジェクト・交通安全協会・高年クラブの4団体。それらは議会内4つの常任委員会に紐つけされていたが、4つのうちの1つ「総務委員会」に紐つけする対象団体がこの日までに決まらず事務局で調整中だと報告された。

で、この時点で、疑問あり! 議会報告会は市民に対して公開されているもののはずだが、対象団体が決定するまでは秘匿?なのだろうか。議会事務局に頼りすぎる?議会(議員)の資質を問いたいものだ。これらテーマ型団体を対象とする議会報告会の開催日は、10月下旬から11月10日となっている。ちなみに、「対象団体が未定」の開催日予定は「10月下旬・11月上旬」となっている。その日程で、対象団体が未定って、おかしくないですか! こんな審議を傍聴者は、発言は許されないから黙って聞いているしかない。委員のどなたか、なぜ質問しない? (これら確定すると公開されて市民だれでも参加できます。──とはいえ、順序がおかしい!)

テーマ型団体向け議会報告会について時間を要したあと、ようやく「一般市民向け」の議会報告会をどうするか?という議論になった。正確には「一般市民向け」の文言ではなく「議会”全体”による」だった。傍聴していて、この理解がむずかしい。市民サイドでなく議会サイドでものごとを考えているからだ。つまり、「テーマ型は4つある常任委員会ごと」これに対する発想で「(委員会ではなく)議会全体」という意味。この日の会議では、一般市民向け(議会用語としては、議会全体で)議会報告会を実行するかどうかは緒についていないことが確認できた。

市民向け議会報告会の開催回数について、出雲委員、辻本委員は、会場を1か所ではなく複数で開催する必要があると発言。後段「議会報告会のあり方」の議論で、寺井委員は会派(真誠会)内の意見と断った上で「議会報告会の回数は複数と決まっていないので増やす必要はないのかなあ」と発言した。ここまで言い切られると、「明石市議会のあるべき姿」で表明されている「(2)情報公開」中「活動状況を積極的に発信」が泣くよ。井藤委員長は「テーマ型で4か所することになっているからこれを加えれば5か所となる」と発言したが、そういう足し算を委員長発言で議論に供することって品格を問われませんか?

議会報告会の議論が一旦終結し、次に用意されていた検討項目は以下の通り。

  • 議会報告会のあり方について
  • 議員間討議の実施に向けた検討について
  • 議会基本条例の検証について
  • 議会役員(議長・副議長・監査)の選出方法について
  • 議長職の複数年制について
  • 政策提案に向けた体制づくりについて

私はこのラインナップをみて、「ほぉ~、なかなかやるやん」と思いました。そして、その後の発言でも片鱗はありました! が、審議したのは、わずか17分間。経緯不詳ですが、このラインナップは事前に議員もしくは会派から収集したものを議会事務局が整理したものらしい。その”証拠”は──

井藤委員長が、このラインナップについて意見を委員に求めたら、真っ先に発言したのが議会事務局スタッフ。「まだ整理した段階なので、意見はないと思います。会派内での議論をしていただいているところだと思います。本格的な議論は今後にして、項目ごとでなく全体で、今回は感想を述べていただいたらよいかと思います」と控えめに言った。誰が議長なの? 委員長は事務局に従った。

委員長は、順次指名する中で、各委員が発言した。その一々を記したいが、発言をメモするにも、声の大きさではなく、何を言っているのか不明なことが多々ある。が、聞き取れて理解できたものを以下記す。(発言順)

辻本委員。議員間討議については(請願があったときに発言したように)重要課題と認識している。議会基本条例の検証については、①深くかかわった議員 ②意見でかかわった議員 ③条例ができてからの議員、と3タイプあり、これらが同じ理解とするには課題がある。

寺井委員: 議会報告会の回数を増やす必要はない。自由討議を議論するまでに至っていない。その前に会派でまとめること。自由討議は個人的パフォーマンスで相手を傷つけることがある。議会基本条例の検証では、自分(議員)に都合の良い解釈できる部分は文言を変更するのがよい。《私の意見: 私のメモが間違っていることを祈りたい。寺井委員、あなたこそが自分の都合だけで発言しているのではありませんか》

国出委員。議員間討議については(議員個人ではなく)会派で協議してまとめる必要あり。(議会基本条例の条文解釈で)議員個別に理解が異なるのであれば(誰が読んでも)理解が同じになる条文に変えるべき。《私の意見: 誰が読んでも理解が同じになる条文なんて有り得ない。条例や法規規定にそのような認識をもつのがおかしい。独裁的。ご都合主義》

出雲委員。地域型の議会報告会もあってよい。議会基本条例の逐条解説はあるが、(辻本委員の発言を受けて、新人議員や条例成立にかかわらなかった議員などのために)それでもわかりにくいならば(議員のための)勉強会があってもよい。議長任期については、1年ではやっと経験したばかりだから、2年任期も検討してよい。議員立法は今後望まれている、あるべき。

久枝委員。議員間討議は重要と考えるが、議員それぞれに(選出された)基盤・地盤があるから合意形成は有り得ない。議会基本条例の検証については、誰がするのか、どこでするのか。《私の意見: 「発言」になり得ていない。肯定と否定が入り交じり、議論の場に何を投げかけようとしているのかわからない》

佐々木副委員長。議員間討議のやり方は慎重に検討する。自由にしてしまえば、過去ほかの地域で裁判沙汰になった。活性化推進委員会では問題が大きすぎるので、代表者会で取り上げるほうがよいものもあるのでは。《私の意見: 久枝委員の発言を渡りに舟とし、ここでなぜ「代表者会」なのか? 活性化推進委員(しかも副委員長)としてその矜持は? 活性化推進委員会の役割が2回目にして揺らぐ》

以上、17分間の議論でした。

では、次回の会議日程は?

──この日は決まらず、(たぶん、事務局?)調整後に決まるとのこと。対象団体が定まっていないテーマ型議会報告会にまにあうのだろうか? 「議会活性化推進委員会」の役割、責任の程度、まったくもって不明です。