傍聴記 議会運営委員会 2015.8.28 高橋一栄

出席議員
松井委員長、辰巳副委員長、国出、宮坂、深山、大西、楠本の各委員。
絹川議長、三好副議長同席。

事務局提示の所定10 項目に従い審議。淡々と進行。
問題は「その他」として提示した項目。

  1. 「質疑時間の短縮」が提案される。会派「真誠会」の深山議員が趣旨を説明。「職員の拘束負担軽減」「時間短縮で省エネ」を理由とする。提案を記した書面は委員と事務局のみにしか配布されず、傍聴者には配布なし。説明文書がてもとにないので感想をいえば、「真誠会は仕事したくないようだ。笑止千万」会派「未来創造」と「共産党」は、「市民の要望を封じる」と強く拒否。「民主連合」は「試行なら容認の余地あり」と発言。「公明党」は受け入れると発言。最終的には、会派に持ち帰り再検討することになった。結果はこうだが、傍聴者からは、なにやらわけのわからない議論をしているようにしかみえない。
  2. 会派の意見統一について「意見の統一に努めるが、議員一人ひとりが多様な住民要望を背負っている。(だから難しい面もある)」との意見表明が多数あった。しかし、議長は、会派の意見統一を強く望んでいるようだ。いったい何のためか意味不明。ここでも、市民には、理解不能の議論をしていた。

報告/高橋一栄(西朝霧)


◇編集部注◇

  1. 議員の質疑時間短縮について。
    本会議の一般質問で、現行は一人1時間の持ち時間で行っているが、最大会派の保守系会派「真誠会」が短縮を主張している。
    表向きは、質問に立つ議員が増えて時間のやりくりが難しい、という理由を挙げているが、現在は3日間で一応時間内でこなされている。時間が足りなければ4日間に増やしている自治体もある。市議会の本領は、議員の質問と真摯に応える理事者側のやりとりにあり、質疑時間の短縮は本末転倒で、市民には理解不能と言えます。市民に分かりやすい、活発な討議を約束している議会基本条例にも反することになります。
  2. 会派の意見統一について。
    6月定例会で、安保法制の廃案を求める請願があった際、会派「未来創造」議員4名の賛否が割れたことに対し、真誠会などの会派が「会派として意見を統一していないのはおかしい」と批判した問題がくすぶっている。
    昨年4月に施行した明石市議会基本条例では、会派について次のように規定しています。
    ──第15条 議員は、充実した議会活動を行うため、政策を中心とした共通の理念を持つ議員で構成した会派を結成することができる。
    2 会派は、議会運営及び政策立案等に関し、必要に応じて会派間の合意形成に努めるものとする。
    ──
    地方自治制度のもとでは、市議会の会派は、新しい議会が構成された時点で会派構成しており、選挙の時点では政党会派(公明党と共産党)を除いては会派を名乗って選挙に臨んでいるケースは極めて少ない。
    政党政治が法律で規定されている国会でも、会派内で採決の「党議拘束」をかけて統一した態度をとることを除いては、会派内での賛否を強制していない。重要案件で「党議拘束」をかけた場合でも、討議に反した投票をした場合、必ずしも処分を受けず放任されてるケースもある。上記のように、選挙後に任意に構成される市議会の会派では、しばしば意見の違いが生じて採決で異なる対応をすることはしばしば見受けられる。会派として議員の意見を縛るのは、有権者市民からすればおかしな話で、むしろ、会派内で意見が割れる案件については、一人ひとりの議員の意思を尊重するのが本来のあり方だろう。明石市議会の審議を見ていると、議員個人の意見を表明せずに、会派に逃げ込んでいる場合が少なくない。